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だんだらごはん

だんだらごはん第1話のネタバレ&感想「山口と沖田のコミカルなかけあい」(1)

だんだらごはん第1話 だんだらごはん
だんだらごはん第1話

幕末を駆け抜けた新撰組。彼らの活躍の背景にはいつも「ごはん」があった…。
新撰組を「食」という視点から描く、おいしい青春ストーリー!

この記事では、殿ヶ谷美由記が著者の「だんだらごはん」第1話(2017年初版)のあらすじと感想をお伝えします。

だんだらごはん第1話のネタバレ「山口と沖田の出会い」

だんだらごはん第1話のネタバレ「山口と沖田の出会い」

だんだらごはん第1話のネタバレ「山口と沖田の出会い」

1866年11月の江戸。山口一(やまぐちはじめ、後の斎藤一)が1人、屋台で天ぷらを食べているところに、沖田総司(おきたそうじ)が現れます。
めいわくそうな顔をする山口の様子を一向に気にせず、沖田は山口の隣に座り、エビ天を注文します。
猫舌な沖田は、できたてのエビ天を食べることが出来ず、あろうことか「衣を外せば速く冷めるかな?」といって、天ぷらの衣をむき出します。
「衣むいちゃったらエビ天じゃないじゃん!」と自分でつっこみながら、楽しそうにエビ天を食べる沖田をみて、山口はため息をつきました。

山口は、沖田のことが苦手でした。食の好みにはじまり、とにかくウマが合わないと感じていました。

山口と沖田が出会ったのは夏。山口が暇つぶしに訪れた道場にいた、とんでもなく剣道の強い奴、それが沖田でした。
沖田は、自分と同じくらい剣道の実力がある山口を気に入り、沖田のいる道場に入門するよう誘いましたが、山口は断ります。
沖田はそれから、あちこちで山口を見つけては、いっしょに練習しようと誘っていたのでした。

稽古(けいこ)帰り、山口と一緒に大福を食べていた沖田は、山口に相談をします。
相談の内容は、沖田の剣道の先生である、近藤勇(こんどういさみ)についてでした。

近藤は、名門の子に剣を教える役職に抜擢(ばってき)されていました。しかし、身分が低かったため、その役職にはふさわしくないと切り捨てられてしまったのです。
その後、近藤は心を病んで引きこもってしまっていました。

努力をしても生まれで全部決まってしまうなら、僕たちは何のために生きてるんだろう、と沖田は言います。

山口は、沖田が近藤を切り捨てた人たちを殺すつもりなのかと心配します。沖田は、それを否定し、「自分は近藤先生に幸せになってほしだけだから」と笑いました。
それをみた山口は、自分は人の幸せを願ったことはないのに、とモヤモヤした気持ちを抱きます。

山口は、近藤先生の見舞いに玉子を買いに行こうといいます。
身分に妨げられてままならない近藤に自分を重ねて同情したため、見舞いを提案した山口でしたが、同時にそんな自分に嫌悪感(けんおかん)を抱きます。

玉子を買った沖田と山口は、近藤先生にだす玉子料理をつくることにしました。
山口がもっていた料理本から、ふたりは「玉子ふわふわ」という料理を選びます。

料理に慣れていない2人は、悪戦苦闘(あくせんくとう)しながらも、玉子にだしを加えて火にかけ、なんとか「玉子ふわふわ」を完成させました。

心を病んで食欲をなくしていた近藤先生でしたが、ふたりが作った「玉子ふわふわ」を美味しいといって食べてくれました。

後日、山口と会った沖田は、近藤先生が元気になってきたことを伝えます。
さらに沖田は、山口の運命を変えることになる、「お話」を山口にもちかけました。
浪士組の勧誘です。

沖田は、自分は山口といると楽しい、だから一緒に行こう!と、山口を連れて、時代の渦に飛び込んでいくのでした。

だんだらごはん第1話の感想「主人公たちに元気がもらえる」

沖田のキラキラした表情や、山口と沖田のコミカルなかけあい、美味しそうな江戸の料理がとても魅力的な第1話でした。

「食」を中心に、主人公たちの生活が生き生きと描かれる、そんな新しい「新撰組」を楽しめる作品なのではないかと思います。

山口と沖田がつくった、「玉子ふわふわ」は、本当に美味しそうで読んでいる方もお腹が空いてきてしまいました。ふわふわの玉子からたちのぼる、だしの美味しそうな香りやあったかい湯気が、漫画からとびたしてくるかのようでした。「玉子ふわふわ」を作ってみたくなった方は、1巻の巻末にレシピが載っているので、そちらも必見です!

第1話のなかで山口が感じていた、心のモヤモヤ感や自己嫌悪(じこけんお)感。沖田が話していた、頑張っても評価してもらえないことへのむなしさは、誰もが感じたことがあるのではないでしょうか?
他人の才能に嫉妬(しっと)してしまったり、素直に人の幸せを望めなかったり、何で頑張っているのか分からなくなってしまったり…。
そんな複雑な想いをかかえながらも、激動の時代をまっすぐ生きていこうとする主人公たちの姿に、元気をもらうことができました。

いよいよ激動の幕末に足を踏み入れていく沖田と山口。
今はまだ江戸の庶民に過ぎない彼らが、何を思い、何を感じながら、「新撰組」の一員へと成長していくのでしょうか??

そして、今後はどんな美味しい料理が登場するのでしょうか!?

今後の展開が楽しみです!

次回、だんだらごはん第2話ネタバレはこちら

だんだらごはんのまとめはこちら

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