幕末を駆け抜けた新撰組。江戸ごはん×新撰組の青春ストーリー!
この記事では、殿ヶ谷美由記が著者の「だんだらごはん」第7話のあらすじと感想をお伝えします。
だんだらごはん第10話のネタバレ「取っ組み合いのケンカ」
近藤、土方、原田、井上は夜の京の街に立っていました。清河の横浜焼き討ち計画を知ってしまった近藤達は、計画を阻止するため、清河を襲撃するつもりでした。永倉は、どこかへ行ってしまった沖田を探すためにその場から離れました。
ところ変わって食事処。斎藤と沖田が隣り合って座っています。今から1人殺さないといけないのだと沖田から打ち明けられた斎藤は混乱します。沖田は、清河が浪士組を裏切っていたことや横浜焼き討ち計画をたてていることなどを説明しました。沖田は、任務として人を斬る可能性については覚悟していたが、清河を斬ったら後戻りできない気がする、と悩んでいました。斎藤は、沖田の覚悟が甘いと指摘し、「俺は後戻りできないんだぞ」と声を荒げます。さらに斎藤は、刀を握れなくなったことを白状しました。驚いた沖田は、剣が握れなかったら一緒に働けないから困る、と動揺します。斎藤は、「もう放っておいてくれ」と沖田につかみかかりました。
永倉が沖田を探して歩いていると、取っ組み合いのケンカをしている沖田と斎藤を発見します。永倉がとめようとしますが、双方ケンカを止めません。永倉は2人の胸ぐらをつかんで何とかケンカを止め、宿に連れ帰りました。
宿に帰った永倉は、2人を部屋に残してその場を離れます。斎藤は、これからどうするかなんて自分でも分からない、と心の中で呟きますが、思い通りに進まなくて混乱しているのは沖田も同じなのかも、と気づきます。沖田は自分を信じて話し合おうとしてくれたのかも、と斎藤は思います。
そこへ永倉が戻ってきて、「これを食って落ち着け」とある料理を2人に差し出します。一見、シジミを味付けたような見た目でしたが、実は豆腐でつくったものでした。宿主・八木家の息子である八木為三郎(やぎためざぶろう)が顔を出し、「しじみもどき」という料理であると説明します。
料理を介して少し会話をし、永倉に促された沖田と斎藤は、互いに「ごめんなさい」と謝ります。しじみもどきを食べる永倉を見ていた沖田は、ふと「将軍や帝はどんなものを召し上がるんだろう」と言います。
斎藤を料亭に連れて行った風変わりな男(第7話参照)はとある屋敷に来ていました。風変わりな男は、会津藩(あいづはん)第9代藩主にして京都守護職(きょうとしゅごしょく)である松平容保(まつだいらかたもり)だったのです。松平は、帝の食事の劣悪さについて関係者から相談を受けていました。相談を持ちかけているものの、どこか他人事である相手の様子に、松平は誰か共に戦ってくれないか、と思いを馳せます。
近藤達が宿に帰ってきましたが、清河は斬れずじまいでした。京都で活動して行くにしても後ろ盾が必要だ、と近藤達は厳しい顔をします。芹沢は、ツテをたどって会津藩に話をしに行き、後ろ盾になってもらうことを提案しました。
『だんだらごはん』に出てきた、『しじみもどき』を作ってみた👍✨ pic.twitter.com/5xngbfj0Wi
— 椿 (@TSUBAKI_10085) July 22, 2018
だんだらごはん3巻読んだ〜!!
しじみもどき食べてみたいなぁ☺️
カバー裏のおまけ可愛かった!
#だんだらごはん pic.twitter.com/JgnbaZkSQt— お独楽 (@o_km27) March 8, 2018
だんだらごはん第10話の感想「皆、不安を抱えている」
襲撃計画や取っ組み合いのケンカなど、何かと物騒な第10話でした。沖田と斎藤がかなり激しくケンカをしているシーンは驚きましたが、ひとまず仲直りしたようで何よりです。
ケンカを止められて宿に帰った後の、斎藤の心情描写が印象的でした。思い通りにいかず混乱して、不安になってしまったこと、自分をさらけ出したくないものの、自分では不安を抱えきれなくなってしまったことなどが描かれていて、とても共感しました。「どうやって生きていくか」「これからどうするか」といった問題は、漠然とした、けれども大きな不安として時にのしかかってくることがあると思います。自分だけではなくて皆こうした不安を抱えているのかもしれない、と気づけたことで自分自身や他の人たちと改めて向かい合うことが出来るのかな、と思いました。
帝の食事について松平が話しているシーンも印象的でした。帝の食事が劣悪なものだったとはにわかには信じがたいですが、実際に帝や天皇家の状況はひどかったそうです。天皇家の御料(天皇家が使える財産)は長らく定額であったものの、物価は何倍にも上がっており、なおかつ食事の際は定められた品数を出さなければならなかったそうです。そのため、材料を安くて粗悪なものに変えてやりくりしていたのでした。松平は京や帝のためを思って行動しますが、周りの者が必ずしもそうでなかったのなら、ひどく孤独だっただろうと思います。
近藤や芹沢達は、会津藩に後ろ盾になってもらえるのでしょうか?そして、彼らは今後どのような活動をしていくのでしょうか?第11話も必見です!
だんだらごはんメッチャおすすめです!!!!!!!!絵がめちゃくちゃかわいくてかっこいいしご飯は美味しそうですが、だんだん救いがなくなってくる感じがメチャメチャ良いです!!!!!!!!おすすめです😭😭😭😭
— 葵葉 (@ao_iro3011) August 12, 2021
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