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だんだらごはん第6話のネタバレ&感想「奪った命への礼儀」(6)

だんだらごはん第6話のネタバレ&感想「奪った命への礼儀」(6) だんだらごはん
だんだらごはん第6話のネタバレ&感想「奪った命への礼儀」(6)

幕末を駆け抜けた新撰組。江戸ごはん×新撰組の青春ストーリー!

この記事では、殿ヶ谷美由記が著者の「だんだらごはん」第6話のあらすじと感想をお伝えします。

だんだらごはん第6話のネタバレ「奪った命への礼儀」

沖田達、試衛館のみんなは、浪士組に参加し、京都に向けて出発しました。途中の宿について皆でおいしそうな晩ご飯を食べることになりましたが、沖田は浮かない顔をしてボーッとしています。ご飯もあまり食べていない様子の沖田を見て、原田達は心配していました。
そんな沖田を見て、土方は沖田を宿の外へ連れ出します。驚く沖田に、土方は「今考えていることを話せ」と言いました。少し間を置き、沖田は話し始めます。

沖田は、斎藤 一(さいとう はじめ、以前の名は山口一)を罪人にしたのは自分のせいだ、と悩んでいたのでした(第4話第5話参照)。沖田がうっかり斎藤を押してしまったため、斎藤はアヘンの密売人に見つかってしまったからです。密売人に見つからなければ、斎藤が襲われることもなく密売人を斬ってしまうこともなかった、そうしたら斎藤もこの宿で皆の輪の中にいたのだ、と沖田は自分を責めます。

斎藤は自分のことを恨んでいるだろう、と気を落とす沖田に、土方は「斎藤が生きていて良かったじゃないか」と言います。生きていればなんとかなる、と土方は続けます。

土方は、宿の軍鶏(しゃも)をもらい、食欲のない沖田に「鍋を作ってやろう」と言い出します。軍鶏を絞めながら土方は、「生き物を殺して自分が生きることは当たり前のことだ」といいます。別の命を力にして、しっかり生きることが奪った命への礼儀だ、と土方は言い、生きていたらやり直せる、と沖田に話します。それを聞いた沖田は少し微笑み、鍋を食べるため土方に付いていきました。

台所に移動した沖田と土方は、絞めた軍鶏を調理して「軍鶏鍋(しゃもなべ)」を作りました。「おいしい」とパクパク食べ進める沖田。沖田は、ちゃんと食べて京都を目指そう、と思い直し、土方に「ありがとう」と伝えます。そこへ藤堂や永倉もやって来て、沖田がご飯をしっかり食べているのを見て安心します。

次の日。しっかり食べてよく眠った沖田はすっかり元気になっていました。皆で歩いて京都を目指す道中、永倉は、休み処の「みかりや」を発見します。「みかりや」は、柚餅子(ゆべし)が名物で、何十年も前から続いているお店でした。皆で柚餅子をいただきます。浪士組の勤めを終えて江戸に帰るときもここで柚餅子を食べたい、などと皆が話すのを聞きながら、沖田は、そのときには斎藤も一緒だといいな、と想像します。

皆でワイワイと柚餅子を食べていると、騒がしい音が聞こえ始めました。浪士組の、沖田達の隊の隊長である芹沢 鴨(せりざわ かも)が問題行動を起こしていたのでした。沖田は、浪士組の先行きの怪しさに苦笑いします。

だんだらごはん第6話の感想「心に迫る土方の姿」

斎藤が人を斬ったのは自分のせいだと自分を責める沖田、そんな沖田に気づき言葉をかける土方…。2人の会話が印象的な第6話でした。

自分のうっかりで友人が罪人になってしまったと思った沖田は、相当参ってしまっていたのだと思います。原田が話しかけた内容もまるで聞いておらず、食も進まない沖田の様子から、彼がどれほど考え込んでしまっているのかが伝わってきました。その場にいるはずだった友人がいない、そしてそれは自分のせいかもしれない、そんな空虚感や自責の念は辛いものだと思います。

そんな沖田への、「生き物を殺して生きるのは当たり前、別の命を力に変えて生きることが奪った命への礼儀だ」という土方の言葉がとても心に響きました。軍鶏を絞めながら命について語る土方の姿は、心に迫るものがあります。私たちも、日々たくさんの命をいただいて生きています。そんな私たちを生かしてくれている命に感謝して、しっかり生きていくことが大切だなと感じさせられるセリフでした。

沖田がおいしそうに食べていた、「軍鶏鍋」もとても魅力的でした。軍鶏鍋は、現代のみりんの元になった酒や醤油で味付けられており、当時は江戸っ子達のごちそうだったようです。鶏肉とネギがたっぷり入った鍋から立ち上る湯気はたまりません!元気が出ること間違いなしの料理だと思います。また、「みかりや」の柚餅子もおいしそうでした。このお店の柚餅子は、柚子をくりぬいて、中に味噌や米粉、砂糖を練ったものを入れて蒸し、乾燥させてつくるようです。現在では「みかりや」の柚餅子は作られていませんが、その完成品は石川県の名産品の柚餅子に似ているそうです!気になった方はぜひ食べてみてください!

雲行きの怪しい浪士組はどうなっていくのでしょうか?そして先に京都に着いているはずの斎藤はどうしているのでしょうか?第7話も楽しみです!

 

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