幕末を駆け抜けた新撰組。江戸ごはん×新撰組の青春ストーリー!
この記事では、殿ヶ谷美由記が著者の「だんだらごはん」第7話のあらすじと感想をお伝えします。
だんだらごはん第7話のネタバレ「信じるって何だろう」
斎藤は1人で京都の街に立っていました。自己防衛のため人を斬ってしまった斎藤は(第5話参照)、自分が京都の街に溶け込めているか不安に思います。
空腹を感じた斎藤は、簡単な食事処に移動しました。江戸にいたときにしっぽくそばを食べたことを思い出した斎藤は、「しっぽく」を頼みます。提供された「しっぽく」を見て、斎藤は、京都の「しっぽく」がしっぽくうどんであり、かつ出汁が薄味なことに驚きます。
斎藤がうどんを食べていると、攘夷志士(じょういしし:外国人を日本から追い出す志を持った武士)を名乗る男が、店主に金を要求して暴れ出します。斎藤が騒ぎを見ていると、高級そうな着物を着てゆるく髪を結った風変わりな男が、暴れる志士に近づいていきました。風変わりな男は、言葉や服装から話がうさんくさいことを指摘して「誠の志がある者なのか」と暴れる男に尋ねます。怒った男は刀を抜き、あわや風変わりな男を斬りつける、というところで山口が割って入りました。山口は応戦せず、風変わりな男の手を引きその場から逃げます。
暴れる男から逃げ切った斎藤と風変わりな男。風変わりな男は、志士と名乗る者には話を聞くことにしているのだと斎藤に話します。京都を守るため、志の違う者とも話し合って分かり合いたいのだと男は話しました。斎藤を巻き込んだことを謝った男は、お礼に食事をおごると言い、斎藤を高級そうな料亭に案内します。
高級な料亭に戸惑う斎藤でしたが、男は平然としています。斎藤は、「しっぽくうどん」を思いだし、京都のうどんについて男に尋ねます。男は、京都のうどんの出汁が昆布からとられていることを説明します。国が違えば言葉や食事も違うが、誠意を持って受け入れようとする姿勢が大切だ、と男は話します。
斎藤は、江戸から京都に来た理由を男に尋ねられ、答えるのをためらいます。「悪いことをしたのではないのだろう」と促された斎藤は、江戸で人を殺してきた旨を話します。他人への嫉妬や恨み、妬みを抱き続ける自分に、京都で仲間に再会する資格はない、と斎藤はうなだれます。男は、斎藤を信じてくれている仲間たちのことを信じてみたら良い、と斎藤に伝えます。運ばれてきた料理を食べながら、男は「斎藤は信用に足る人物だと思う」と言います。
帰り道、「さくらもちを買い忘れたな」と男は呟きます。斎藤が聞き返そうとすると、何やら騒がしい声が聞こえました。見ると、川辺に人形の首が三体、さらしてあります。尊攘派(そんじょうは)が足利三代将軍を逆賊(ぎゃくぞく)として、盗んだ寺の木像をさらし首のように設置していたのでした。男は、この行為を倒幕の意思表示だと捉えます。帝をも侮辱する彼らの行為に、男は「必ず捕縛せねば」と呟きます。
男と別れて1人になった斎藤は、男の言葉を思い出し、「信じるって何だろう」と星空を仰ぎ見るのでした。
#だんだらごはん
とのがや先生@tonomyu の描くはじめちゃんは、自分はズルイ人間だって卑下するけど、仲間に支えられることで、仲間も自分も信じる事ができて前に進めてるんだ。
でも時には19歳の、大人になりきれてない一面も持ってて。
凛としてて少し儚い斎藤一。強く生きて欲しい。 pic.twitter.com/d771cxLvcy— すみっコ❄️ (@sumi_sora_t) June 6, 2020
だんだらごはん第7話の感想「相手を知ろうとすることを大切に」
高級そうな着物にゆるく結った髪という「風変わりな男」が印象的な第7話でした。この男は話し方も上品で、終始独特な雰囲気をまとっていて惹きつけられてしまいました!そんな魅力的なこの人物は、第7話でたくさんの名言を残してくれます。
「自分自身を信じられないのなら、自分を信じてくれる人たちを信じてみたら良い。」
風変わりな男が、自己嫌悪に陥った斎藤にかけた言葉が、とても心に響きました。自分のことが嫌になったり、自分なんてダメだと思ってしまったり…。うまくいかないなと思ってしまうときもたくさんあります。そんなときは自分の側にいる自分のことを信じてくれる人たちを想って乗り越えていきたいですね。
「誠意を持ち受け入れようとする姿勢があれば、良さも分かってくる」
“京風”にとまどう斎藤に男が言ったこちらの言葉も印象的でした。自分とは違う考えをもった人や、自分が思っているものと違うものに出会うと身構えてしまうこともあります。誠意を持って受け入れる、相手を知ろうとすることを大切にしたいと思います!
そして今回もおいしい料理がたくさん登場しました!第7話冒頭で斎藤が食べていた「しっぽく」は、何だろう?と思った方もいるのではないでしょうか。しっぽくうどんは、うどんの上に焼いた玉子や椎茸、かまぼこ、くわい等の野菜をのせた、温かいうどんで、讃岐や京都では一般的に食べられていたそうです!京風の優しい味の出汁につかったうどん、すすってみたくなりますね。
「風変わりな男」は一体誰だったのでしょうか?そして斎藤は無事に沖田達に会えるのでしょうか?次話以降の展開も楽しみです。
この時間にだんだらごはん見るんじゃなかった…お腹空いた…しっぽくうどん食べてみたい…
— 燐♠♡ (@aquarin_102) August 13, 2018
コメント