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だんだらごはん第9話のネタバレ&感想「衝撃的な横浜焼き討ち計画」(9)

だんだらごはん第9話のネタバレ&感想「衝撃的な横浜焼き討ち計画」(9) だんだらごはん
だんだらごはん第9話のネタバレ&感想「衝撃的な横浜焼き討ち計画」(9)

幕末を駆け抜けた新撰組。江戸ごはん×新撰組の青春ストーリー!

この記事では、殿ヶ谷美由記が著者の「だんだらごはん」第7話のあらすじと感想をお伝えします。

だんだらごはん第9話のネタバレ「攘夷に対する姿勢の違い」

近藤達は、つくった「かけ」と「福包」(第8話参照)を芹沢に振る舞います。水戸黄門が好んだ料理ということに興味を持った芹沢は、近藤達を見直し、仲を深めます。

その夜、浪士組の小頭(こがしら)が集められ、近藤と芹沢は清河のもとに出向きました。清河は、帝に尊皇攘夷(そんのうじょうい:帝を尊び異国を排除する)の誓いを立てるつもりだと話します。当時、尊皇攘夷は日本人の基本的な考え方でしたが、攘夷に対する姿勢はまちまちで、国内でもめていました。芹沢と近藤は、帝に尊皇攘夷の建白書を提出するという清河の計画に疑問を覚えます。

ところ変わって京のとある食事処。斎藤がご飯を食べていると、浪士組の噂を耳にします。壬生から来た柄の悪いオオカミのような集団ということで、浪士組は「壬生狼(みぶろ)」と呼ばれていたのでした。さらに、斎藤は驚くべき情報を耳にします。

近藤や沖田達は、清河のもとを再度訪れています。近藤は清河に、浪士組が江戸に戻るとはどういうことか、と問い詰めます。建白書を提出したことで浪士組は帝公認の組織となり、幕府の管轄から外れたのだ、と清河は答えました。清河はさらに、腰抜けの幕府に変わって浪士組が攘夷の先駆けになる、と話を続けます。もとは将軍の警護が浪士組の目的だったので、近藤達は混乱します。帝を利用した幕府への裏切り行為だ、と近藤は怒ります。近藤は、「俺たちは京に残る」と宣言し、土方や芹沢、他のメンバーも賛同します。見通しがないと馬鹿にする清河に、土方は「見通しがないのではなく、志がある」と言い返します。清河は、浪士組は今後、異人の居留地である横浜を焼き討ちにするつもりだと話しました。清河は横浜を焼くことで、イギリスと戦争することを目論んでいたのでした。

斎藤は浪士組に参加している沖田達を探しに行きますが見つけることができません。仕方なく近くにあった料理屋に入りうどんを食べ始めた斎藤は、これも縁だと諦めかけます。そんなとき、1人の青年が、うつむいて食べていた斎藤に相席して良いか尋ねました。顔をあげた斎藤は驚きます。そこには沖田が立っていたのでした。沖田も、斎藤だと気づかずに声をかけたようで、まさかの再会に驚いています。

まさかの偶然の再会に動揺が隠せない2人は、しばらく沈黙した後、ぎこちなく世間話をし始めます。やがて、卵とじうどんを少しすすった沖田は斎藤に、人を斬るのはどんな感じだったのかと尋ねます。場所と質問を考えろと言いかけた斎藤は、沖田が小さく震えていることに気づきます。沖田は、「今からひとり斬らないといけないみたいで…。」と話しました。

だんだらごはん第9話の感想「衝撃的な横浜焼き討ち計画」

第9話は沖田の衝撃的な発言がとびだしたところで終わりとなりました。浪士組、そして斎藤と沖田にも急展開があり、読んでいる間ハラハラドキドキが止まりませんでした。

まず驚いたのは、清河の裏切り、そして浪士組の江戸帰還です。幕末ならではの思想も絡み、近藤らと清河との対立は少し難しかったなと感じました。清河は過激な尊皇攘夷派だったようです。「尊皇攘夷論」自体は珍しいものではなかったこの時代ですが、攘夷への姿勢や思想の違いで至る所で対立が生じていました。天皇は大の外国嫌い、しかし幕府は様々な事情から外国人を追い出すことは出来ず、それにいらだった他の藩や過激な尊皇攘夷派は、幕府を敵視していたのです。もとは、過激な尊皇攘夷派から将軍を守るため、京都に行った浪士組でしたが、清河の画策で、幕府と敵対する尊皇攘夷派の方に付くことになります。清河の計画する「横浜焼き討ち」計画も衝撃的でした。横浜には当時、外国人が集まっており、多くの尊皇攘夷派が焼き討ちを計画していたそうで、2021年のNHK大河ドラマの主人公・渋沢栄一も、焼き討ちを計画した1人だったようです。

そして、偶然に沖田と斎藤が再会したシーンも印象的でした。2人で肩を並べて動揺している姿が、なんともコミカルで可愛らしくもありました。2人が再会できてよかった、と胸をなでおろしたのも束の間、沖田が人を斬らないといけないのだと言い出し、読んでいるこちらも固まってしまいました。落ち着いたトーンで、どこか人ごとのように話している沖田ですが、細かく震える手から、彼が不安や恐怖など様々な感情を抱えていることが伝わってきます。

沖田は本当に人を斬ることになるのでしょうか…?そして浪士組と袂を分かち京都に残った近藤達は、今後どうなっていくのでしょうか?第10話が気になります!

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