花野井くんとほたるが小6のころの出来事です。片思いをしていたほたるに初めて声をかけてもらって大喜びの花野井くん。しかし卒業式の日に、友達に髪を切られて泣いているほたるを花野井くんは偶然見てしまいました。そして、そんなほたるに何もできなかったことを花野井くんは激しく後悔するのでした。
花野井くんと恋の病【第21話】あらすじ「花野井くんの過去」
初めてキスした日の学校帰り、電車を待っているふたり。花野井くんは「夢じゃないんだ…」と、ほたるに片思いしていた小6の頃を思い出していました。
そのころの花野井くんは、ほたるが公園で友達とバトミントンをしている様子をベンチで本を読むふりをしながらこっそり眺めていました。花野井くんの隣には花野井くんの唯一の友達であるおじいさんが座っています。するとほたるたちの羽根が飛んできておじいさんの足に当たりました。ほたるはおじいさんに羽根を拾ってもらうと「すみません」「ありがとうございます」と言います。そんなほたるの様子を見て「ありゃあいい子だなぁ」と感心するおじいさん。「普通だよ」と言う花野井くんに、おじいさんは「普通のことを普通にやるって案外難しい」と言いました。
学校でも当時住んでいたおばあちゃんの家でも花野井くんはいつも独りぼっちだったけど、ほたるのことがいつも気になっていました。
そんなある日、卒業に向けて「友達と自己紹介カードを交換する」という宿題が出ました。
学校に友達のいない花野井くんがいつもの公園でカードを眺めながらどうしようかと考えていると、ほたるがカードを見て「同じ学校だったんだね」と話しかけてきました。びっくりして真っ赤になっている花野井くんに、さらにカード交換しようとほたるが言ってきて嬉し過ぎて言葉になりません。
「私はほたる。名前を聞いてもいい?」と言われて花野井くんは「さ…さき…」と言うと、「佐々木くんかぁー」と勘違いされてしまいました。
ほたるからもらったカードを家で眺めながら幸せに浸る花野井くん。「あんな子が僕をすきになってくれたらいいのに…」と思わずにはいられません。
そして数日後、花野井くんはまだほたるにカードを渡すタイミングを掴めないままです。すると八尾くんがほたるをハグしているところを花野井くんは偶然見てしまいショックを受け、結局渡せないまま卒業式の日となってしまいました。
もう諦めようかと思っていた花野井くんですが、やっぱり諦めきれずに放課後にもう一度ほたるの教室へと戻りました。
するとそこにはのんちゃんに髪を切られて泣いているほたるの姿が…。
花野井くんはびっくりして何もできませんでした。
帰りにおじいさんに会った花野井くんは「僕…最低だ…なんにもできないくせに好きになんてなっちゃいけなかったんだ…」と泣いてしまいました。そんな花野井くんにおじいさんは「恋をしちゃいけない人間なんていない」と言ってくれました。
そんなことを思い出しながら、そして、そんな後悔ばかりの過去をほたるに話せる日が来るのだろうかと思いながら花野井くんはほたると電車を待っていました。
「花野井くんと恋の病」⑥巻、
ようやく読みました笑笑。今回も良かった(^^)21話の老人の「恋をしちゃいけない人間なんて〜」と22話のキスシーン、23、24話の春待つ僕ら➕スラムダンクっぽい話(笑)。
どれも良かったです(^^)
ストーリーの合間の4コマも(^^)#花野井くんと恋の病#森野萌 pic.twitter.com/3YJzd1QRcd— 風早翔太✨2022夏、楽しみます♪ (@Shotada1022) June 15, 2020
花野井くんと恋の病【第21話】感想「最低な自分と向き合うって、とっても難しい」
第21話は、花野井くんとほたるの小学校時代の謎が一気に解明される回でした!
やっぱりふたりは同じ小学校だったのですね。しかもしっかり話したこともあったようです!!
花野井くんは話す前からほたるのことを好きだったみたいなのでしっかりと記憶に残っているのはもちろんですが…、ほたる~!!しっかりしてくださいよ~!!仮にも彼氏との出会いなのにまったく思い出す気配もないなんて…(笑)。花野井くん、ほんとにお気の毒…(笑)。
とは言え、存在を思い出してもらえないのはかわいそうではあるけど、花野井くんにとってその頃の記憶は「最低な自分」の記憶でもあるので思い出してほしくない気持ちもあるのかもしれません。一方で、ほたるにとってはその頃の思い出はのんちゃんの事件一色になってしまっているから、それ以外が入る余地がないのかもしれません。
「最低な自分」と向き合うのは誰でもつらいことだと思います。しかもそれはほたるのトラウマになっている事件にも関わっていることなので「実は見ていた。なのに何もできなかった」なんてほたるに知られてしまったらほたるを傷つけることになるかもしれません。伝えるハードルはかなり高そうです。
そしてそう考えると、八尾くんが卓球のときに何も知らなかったとは言え「ほたこに昔のこと話して」と言ってしまったのはかなり余計な一言でした。そしてそんな八尾くんに対して花野井くんが苛立ったことも大いに納得です。花野井くんはほたるとは大事なところをごまかしたままの関係でいたくない、なんでも話せるような関係になりたいと思ってもがいているのだから、第三者に言われたらムカついて当然ですね。
でも、それだけほたるとの関係性を大切にしているんだなぁと思うし、花野井くん自身もその話ができるくらい成長したいと思っているということでしょうから、花野井くんはすごく前向きになってきているのだと思います。
今回は花野井くんの過去の秘密が明らかになって、ふたりの関係が実は思っていたよりも深いものだということがわかりました。
いつかこの秘密をほたるが知るときが来るのだと思います。どんな形で知ることになるのか、ふたりの関係がどんな風に変化していくのか、これからも目が離せませんね!
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