かげきしょうじょ

かげきしょうじょ!!【第5話】あらすじと感想「夏休みにさらさの実家へ!紅華スターとも遭遇して…」

かげきしょうじょ!!【第5話】あらすじと感想「夏休みにさらさの実家へ!紅華スターとも遭遇して…」 かげきしょうじょ
かげきしょうじょ!!【第5話】あらすじと感想「夏休みにさらさの実家へ!紅華スターとも遭遇して…」

大正時代に創設され、未婚の女性だけで構成された『紅華歌劇団』。歌劇団のスターとなるべくその音楽学校に入学した、渡辺さらさをはじめとする少女たちの青春物語「かげきしょうじょ!!」第4話では、さらさ達の班が実技演習で『ロミオとジュリエット』を発表。さらさはスターが憑依したかのような演技をみせ周囲を驚かせましたが、安藤先生に個性が足りないと言われてしまいました。
この記事では、「かげきしょうじょ!!」第5話のあらすじと感想を紹介します。

かげきしょうじょ!!【第5話】あらすじ「新幹線に乗り、さらさの実家に向かう愛とさらさ」

夏休み、さらさと愛、愛の叔父である太一は帰省のため新幹線に乗っていました。安藤先生に、「お前の中にいるティボルトを引き出さないと」と言われたさらさはずっとそのことを考えていて、愛の問いかけにもうわの空です。偶然、新幹線の前の席に冬組のトップペアが乗り合わせており、席を向かい合わせにしておしゃべりすることになりました。冬組スターの里美星は、入学したときは娘役志望だったものの、身長が伸びて男役をすることになったのだと話します。2人はトップ就任の初演目で『オペラ座の怪人』のファントムとクリスティンを演じることになったようで、話題は“ファントム”と呼ばれている安藤先生のことに移ります。さらさが、なぜ安藤先生がファントムと呼ばれているか聞くと、2人はさらさと愛が事情を知らないことに驚きました。安藤先生は、日本屈指のミュージカル劇団の元劇団員で、ファントムは当たり役だったのでした。しかし、舞台上の事故で足を怪我して、劇団を辞めてしまったのです。新幹線が駅に着き、さらさと愛は太一と冬組の2人と別れ、さらさの家に向かいます。ティボルトのことについて、思ったより落ち込んでいる様子のさらさを前に、愛はなんて言葉をかけたら良いのか悩みます。
浅草の街を抜け、さらさの家に着くと、おじいちゃんが出迎えてくれました。近所の人たちも顔を出し、久しぶりにさらさと再会してにぎやかな時間が流れます。ひとしきり皆の歓迎が済んだ後、さらさは「おばあちゃんに会いに行く」と言って出かけていきました。残された愛はさらさの部屋があるという二階にあがります。
さらさがやって来たのは、ひとつのお墓の前でした。墓前でおばあちゃんに挨拶しながら、さらさは安藤先生の「そのままじゃトップになれないよ」という言葉と、昔誰かから言われた「お前は助六にはなれません!」という言葉を重ねます。そして、「なれない」と断言されると気が弱くなると呟き、「呪いの言葉ですよ」と小さく言いました。
一方愛は、二階で寝ているお兄さんに遭遇しました。白川暁也(しらかわあきや)という彼に、愛は「あなたと梨園とさらさはどういう関係なの?」と尋ねます。むっとする暁也に、さらさは初めてできた友達だから気になったのだと愛は弁明します。暁也は、さらさとは小さい頃に日本舞踊の先生が同じだったので、幼なじみなのだと説明しました。

かげきしょうじょ!!【第5話】感想「“なれません!”は呪いの言葉…落ち込んでいるさらさと寄り添おうとする愛」

夏休みに入り、さらさと愛がさらさの実家に帰省するといういつもとは少し違った第5話でした。新幹線で紅華歌劇団の冬組トップペアと乗り合わせるなんて凄すぎる…と思いましたが、さらさや愛にとって良い刺激となったのではないでしょうか。冬組の2人と別れた後、さらさは「みんな色々乗り越えているんだなと思って…」と話しており、トップとの会話から何か感じるものがあったようです。そんなさらさですが、第5話では終始落ち込み気味で、いつもの元気がないのが心配でした。「なれません」という言葉に対して、「呪いの言葉ですよ」と話すさらさは、悲しそうな、怒っているような、寂しそうな、普段とは少し違った感じがしました。その昔「天変地異が起こっても、お前は助六にはなれません!」と怖い顔で言ったのは誰だったのでしょうか…。歌舞伎界のさらさの関係者なのでしょうが、子ども相手に残酷な言い方だと感じました。歌舞伎の家に生まれて、歌舞伎の世界に囲まれて育ったさらさにとって、歌舞伎役者になりたいと夢見るのは当然のことで、「女の子だから」という理由で諦めなければならないのは、幼い子どもには難しかったのかもしれません。第5話の最後のシーンでは、小学生のさらさが日本舞踊のお稽古に行こうと走っているシーンが描かれており、今後さらさが小さい頃に何があったのかも明らかになっていきそうです。
さらさを心配する愛の様子も、心温まるものでした。人間関係に不器用ながらも、どういう言葉がけをしたらさらさは元気になるのか、愛が一生懸命さらさに寄り添おうとしているのが伝わってきました。白川暁也と遭遇して、いきなり暁也とさらさの関係を聞いたのも、さらさのことを気にかけているからだったようです。暁也は、さらさとは幼なじみだと説明した後、「俺から話せるのはここまで」と話しを区切っており、それ以上に何かがあるのかなと感じました。
夏休み、さらさの実家でどういう風に過ごすのか、次話も楽しくなりそうです!!

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