後宮で働く猫猫(マオマオ)が主役の「薬屋のひとりごと」
中華風な後宮で、猫猫が薬師としての知識を発揮し、事件を解決する新しいミステリーです!この記事では、「薬屋のひとりごと」第1話前編のあらすじと感想をお伝えします。
薬屋のひとりごと【第1話前編】あらすじ「後宮で働く猫猫(マオマオ)」
後宮下女・猫猫(マオマオ)は洗濯物が入った籠を抱え、「露店の串焼きが食べたいなあ」と屋敷から空を眺めます。猫猫は薬草採取に出かけた森で人さらいに誘拐されてしまい、そのまま3ヶ月、宮中にある、帝の子を成すための女の園「後宮(こうきゅう)」で下女として働いていました。後宮では、男子の立ち入りは禁止されており、皇帝陛下とその血縁の者、「宦官(かんがん)」と呼ばれる、大切なものを失った元男性のみが入ることを許されていました。薬師(くすし)としてやってきたのに、後宮なんて関わりたくなかった、と猫猫は心の中で呟きます。後宮には文字の読めない女官も多く勤めていましたが、見た目がよければ稀に下級妃になることもできました。ソバカス顔で胸もない猫猫は、自分には関係の無い話だと諦めます。文字が読めても別の仕事が待っており、給金が上がっても誘拐犯に間引かれる金額が増えるだけ、と淡々と働いていた猫猫でしたが、彼女の知識欲や好奇心が、彼女を様々な事件に巻き込んでいきます。
ある日、猫猫は後宮下女の小蘭(シャオラン)から、後宮で生まれるお世継ぎの不審な連続死の噂を聞きます。すでに後の世継ぎとなる「宮(みや)」が3人も亡くなっており、現在は生後3ヶ月の男児の宮「東宮(とうぐう)」と6ヶ月の女児の宮「公主(こうしゅ)」が存命でした。後宮で最も大きな部屋に住んでいるのが、東宮を生んだ母親である梨花(リファ)妃であり、帝に后(きさき)がいない今は、たくさんの妃(きさき)たちののなかで最高権力者でした。しかし、皇帝は公主の生母である玉葉(ギョクヨウ)妃の方をより寵愛(ちょうあい)していました。小蘭は、玉葉妃のところにも梨花妃のところにも医者が入っていったという噂を猫猫に話し、「やっぱり呪いだ」と怖がります。猫猫は、呪いなんてくだらない、と内心で呟き、皇位争いなら公主が狙われる筋合いが無いことから、毒を盛られたのでは無く、病気か血筋の可能性を考えます。猫猫が小蘭に先代がどのように亡くなったか尋ねると、小蘭は皆だんだん弱っていったらしい、と答えます。さらに小蘭は、宮だけで無く梨花妃ご自身も体調を悪くしているらしい、と続け、梨花妃の症状が、頭痛や腹痛、吐き気などであることを猫猫に教えます。話を聞いて少し気になった猫猫は、様子を見に行ってみることに決めました。
薬屋のひとりごと1巻(ねこクラゲ先生コミカライズ版)…読んでみたのですが面白い(*´艸`)猫猫ちゃんかわいい…!!
つ、続きを買わねば(*´Д`) pic.twitter.com/vDaMPqlMbi
— たいら (@tairans) February 23, 2019
薬屋のひとりごと【第1話前編】感想「猫猫の独特な考え方とオーラ」
華やかな後宮の下働きの下女・猫猫が主人公の、魅力的な中華系ミステリーの第1話前編でした!中華の雰囲気が漂う、世界観が面白く惹きつけられる絵とストーリーが印象的でした。
後宮がどういった場所なのか、またどういった妃たちがいるのか、といった描写がありましたが、さすがは皇帝の寵姫(ちょうき)。梨花妃も玉葉妃もとても美しく描かれていました。今後、本格的に登場するのが楽しみです!後宮といえば、表向きは麗しく、しかし裏では女同士の冷たい戦いが行われている、といったイメージがありますが、ここでも美しい姫君たちの花園といった表向きの印象とは反対に、裏ではいろいろなことがささやかれ、画策されていそうです。宮たちの連続死も、何か怪しい裏があると思えてなりません。3人の世継ぎたちはなぜ亡くなってしまったのか、存命の宮たちは大丈夫なのかとても気になります。
猫猫の、頭は良いが淡々としていて、「諦めも肝心」といった雰囲気もあるのに好奇心はとめられないといった、独特の雰囲気が魅力的でした。噂好きの他の下女とは違い、猫猫はひとり、独特な考え方とオーラをもっているように感じます。薬学の知識があり、後宮妃や宮たちの体調不良の噂には自分でも無意識のうちに食いついている猫猫は、心の中には妃や宮たちの体調不良の原因を究明して治したい、という思いがあるのかなと思いました。薬師の職業病のようなものでしょうか、梨花妃の症状を聞いて考えている猫猫は、プロのお医者さんのような顔つきでもありました。
ドキドキワクワクのミステリー作品の第1話でした。中華✕薬師✕ミステリーといった、他の作品では味わえない要素がたくさんつまった作品なのではないでしょうか?容態の悪い梨花妃は助かるのか、猫猫はどのように事件を解決していくのか、第1話中編に期待です!
感想としては…めっちゃ面白い‼︎何故、読まず嫌いしてたのか…。猫猫に対して玉葉妃の他の侍女たちが優しい勘違いをしていてほのぼのする。自分は第四話「月下の幽霊」が切なくて好き。この先、辛い展開もあるだろうけど続きが気になるから早く2巻以降買わねば‼︎#マンガとマツリ#ミスiD2021 pic.twitter.com/yGyXtc652c
— 鹿島 茉莉 (@MATSURi8KASHiMA) July 18, 2020
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