薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと【第3話 前編】あらすじと感想「壬氏が後宮にいる理由」

薬屋のひとりごと【第3話 前編】あらすじと感想「壬氏が後宮にいる理由」 薬屋のひとりごと

後宮で働く猫猫(マオマオ)が、薬師の知識で事件の謎を推理する中華系ミステリー「薬屋のひとりごと」

第2話では、猫猫にもらい物を毒見させた壬氏が、猫猫に媚薬をつくるように頼んでいました。この記事では、「薬屋のひとりごと」第6話のあらすじと感想をお伝えします。

薬屋のひとりごと【第3話前編】あらすじ「壬氏の存在は女官の試金石」

廊下を歩いていた壬氏は、とある中級妃に声をかけられます。部屋でお茶でも飲んでいかないかと誘う中級妃を、壬氏は「仕事があるから」と断ります。1日のうちに武官に媚薬の入った点心(おやつ)を渡され、下級妃2人、中級妃1人に誘われた壬氏。「帝の御通りがないからと他の男を寝所に誘うとは不心得も甚だしい」と内心で思います。妃の位は、家柄や美しさ、賢さを基準に選ばれていました。特に“賢さ”においては、国母にふさわしい教養に加え、貞操観念が必要とされていました。壬氏は、「私の存在こそが女官の試金石だと女官たちは気づいていないのだろう」と思います。帝は、ふさわしい女官の選定のため、壬氏を後宮に置いていたのでした。壬氏は昔、玉葉妃と梨花妃を妃として皇帝に推薦しました。しかし、帝は東宮が亡くなって以降、梨花妃のもとには通っておらず、今後、寵愛は玉葉妃に傾くと思われました。自分と国に都合の良い妃を揃えさせ、子を産ませ、その能力が無ければ切り捨てる。「我が主ながらひどい方だ」と壬氏は思います。壬氏は、必要のなくなった妃が官に下賜されることを思い出しつつ、計画通り事が運べば問題はない、と思います。猫猫のつくる薬が関係する計画のようで、壬氏は「猫猫は思ったより使える」と口角を上げます。壬氏のことを毛虫でも見るような目で見る猫猫のようなタイプは壬氏にとっては珍しく、面白がっているようです。

猫猫は、薬の材料を得るため、医務室に出かけていきました。歩きながら、猫猫は「万能な薬は存在しない」という師匠の話を思い出します。猫猫はその言葉に反感を持ち、真の万能薬を開発するべく研究していましたが、完成のめどはたっていませんでした。医務室に着くと、例のヤブ医者と壬氏の側近がおり、猫猫を薬剤室に案内します。壁一面の薬棚に、様々な薬の材料が入っているのを見た猫猫は、嬉しくて思わず踊り出します。うっとりとした顔で舞い上がっている猫猫。そこへ壬氏がやって来て、「その踊りは呪いか何かか」と猫猫に問いかけます。

薬屋のひとりごと【第3話前編】感想「妃に必要な”賢さ”とは」

壬氏の内心を垣間見ることができた第3話前編でした。壬氏がふさわしい女官の選定のために後宮に置かれていた、という話は驚いた方も多かったのではないでしょうか。帝の寵愛をうけるにあたって、家柄や美しさに加えて、賢さも必要であるというところになるほど、と思いました。この“賢さ”のなかには知識や思考だけでなく、信条や心のあり方といった深いところまで含まれているのではないかと思います。貞操観念が重要であるというのも、そういった信念の一つとも考えられるかな、と思いました。安易に他の男と寝るような軽い覚悟の女性に、次期皇帝の母親は務まらないでしょうから…。とはいえ、後宮は、特に悪いことをしていなくても必要とされなくなったら切り捨てられる大変な世界だと思いました。梨花妃についても、懸命に帝に尽くしてきたのに、東宮が亡くなったら帝が寄りつかなくなるというのは、とても切ないです。

壬氏に頼まれて媚薬をつくることになった猫猫が、医務室を訪れた際の様子がコミカルで可愛らしかったです。薬剤室の設備を見て、本当に嬉しそうに、とろけるような笑顔で踊っている猫猫から、薬が好きで好きでたまらないことが伝わってきました。猫猫は、万能薬を作りたくて実験を続けてきたことも明らかにされました。猫猫にも、治したい人たちがたくさんいたのかもしれません…。万能薬というのは、今の私たちの世の中でも難しいものですが、確かに何にでも効く薬があれば、助かる命は格段に増えそうです。難しい道のりだと思いますが、猫猫の万能薬がいつか完成しますように!!

壬氏の内心を知ることができたり、舞い上がった猫猫がかわいかったりと楽しい第3話前編でした。事が計画通りすすめば、と壬氏は内心で考えていますが、壬氏はいったいどんな計画を進めているのしょうか??後編に期待です!

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