薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと【第3話 後編】あらすじと感想「猫猫がつくった媚薬はチョコレート!?」

薬屋のひとりごと【第3話 後編】あらすじと感想「猫猫がつくった媚薬はチョコレート!?」 薬屋のひとりごと

後宮で働く猫猫(マオマオ)が、薬師の知識で事件の謎を推理する中華系ミステリー「薬屋のひとりごと」

第3話前編では、薬の材料をもらいに薬剤室を訪れた猫猫のもとに、壬氏がやってくるところまででした。この記事では、「薬屋のひとりごと」第3話後編のあらすじと感想をお伝えします。

薬屋のひとりごと【第3話後編】あらすじ「媚薬はチョコレート!」

猫猫は、薬棚から必要な薬剤を選んで取っていきます。おおかた必要なものは揃いましたが、材料のひとつであるカカオが足りません。壬氏は、交易品の中から探して用意するように言います。

猫猫は、牛乳や砂糖、バターなどを揃えて作業しています。玉葉妃付きの侍女達も、猫猫が何を作っているのか気になるようです。カカオもたくさん手に入った猫猫は、昔1度だけカカオを食べたときのことを思い出します。高級妓女から「巧克力(チョコレート)っていうのよ」と食べさせてもらった猫猫。後に交易商が媚薬として売り出していたものだと知ったのでした。猫猫は、粉状のカカオにバターや牛乳などを混ぜ、液体状のチョコレートをつくると、小さく切った果物をチョコレートに浸し、水瓶を使って冷やしました。さらに、猫猫は余ったチョコレートにパンを小さく切って浸しておきました。後で食べようと思っていたのです。

その後、猫猫は水場に洗い物をしに行きますが、水場近くに生えていた薬草の採取に夢中になってしまい…。急いで戻ると、壬氏の側近と侍女頭の紅娘、壬氏が部屋の前でため息をついています。猫猫が急いで部屋に入ると、玉葉妃付きの侍女が3人、チョコレートに浸したパンを食べてしまったようでした…。

媚薬としてつくったチョコレートを口にした侍女達は、みだらな格好で寝ていました。猫猫はもともと渡す予定だったチョコレートでコーティングした果物を取り出します。パンの方はどうするつもりだったのか、と問われた猫猫は、「私の夜食です」と答えます。媚薬を夜食とするのかと凍り付く壬氏や紅娘たち。猫猫は、「酒や刺激物に慣れているとそれほど効きません」とケロッと答えます。

猫猫は、効き目が強いから1粒ずつ食べること、食べ過ぎると鼻血が出ることを警告してチョコレートを壬氏に渡します。壬氏はチョコレートを受け取って立ち上がり、玉葉妃も部屋を出て帰っていきました。

片付けをし始めた猫猫は、後ろに気配を感じます。壬氏が後ろから猫猫の肩をつかみ、猫猫の髪を触っており、「手を煩わせたな」と声をかけました。壬氏は「ありがとう」というと猫猫の首筋にキスをします。バッと振り返る猫猫。壬氏は手を振りながら去っていきました。猫猫は手元のチョコレートに浸したパンが減っていることに気づきます。なるほど、と猫猫は思い、「被害者が出ないといいけど」と呆れ顔でつぶやきました。

薬屋のひとりごと【第3話後編】感想「壬氏と猫猫の関係性は!?」

猫猫がつくった媚薬は、まさかのチョコレートでした…!!驚いた方も多かったのではないでしょうか。猫猫がチョコレートをつくる様子が描写されていましたが、材料を揃えたり、冷やして固めたりするのは大変そうではあるものの、作り方としては現代と大きく違いはないように思えます。牛乳やバター、蒸留酒、香草など、材料もビックリするようなものはありませんでした。自分でつくる分、普段私たちが食べているチョコレートよりもカカオの濃度が高いのかもしれません。不純物が少なくて美味しそうです。

チョコレートが媚薬となることが驚きでしたが、猫猫の「刺激物に慣れているとそれほど効かない」という言葉に、なるほどと思いました。現代を生きる私たちはたくさんの刺激物を日常的に食べているため、慣れてしまっているのでしょう。小さい子どもはチョコレートを食べると鼻血を出しやすいですし、慣れていないほど効力が現れやすいことにも納得できます。チョコレート発祥の地・中南米ではチョコレートに似た飲み物が滋養強壮の薬として飲まれていたようで、チョコレートの歴史をたどってみても面白いかもしれません。

壬氏が猫猫に迫り、キスをするシーンは、見ているこちらもドキドキしてしまいました…。結局はチョコレートにつけたパンを食べたことが要因だったと猫猫は理解していますが、壬氏は猫猫に気があるのでしょうか…?今後の2人の関係性にも注目です!

チョコレートが媚薬として登場する、驚きの第三話後編でした。壬氏はチョコレートをどのように利用するつもりだったのでしょうか…。そして猫猫と壬氏はどうなっていくのでしょうか…?第4話も気になります!

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