薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと【第1話 後編】あらすじと感想「宮や妓女の命を奪ったモノとは…?」

薬屋のひとりごと【第1話 後編】あらすじと感想「宮や妓女の命を奪ったモノとは…?」 薬屋のひとりごと

後宮で働く猫猫(マオマオ)が、薬師の知識で事件の謎を推理する中華系ミステリー「薬屋のひとりごと」

第1話中編では、宮たちの連続死亡事件の原因を推理した猫猫が長髪の宦官に呼び出されたところで物語は終わっていました。この記事では、「薬屋のひとりごと」第1話後編のあらすじと感想をお伝えします。

薬屋のひとりごと【第1話後編】あらすじ「原因は…まさかの”おしろい”」

猫猫は、他の女官たちとともに、長髪の宦官の部屋に集められていました。長髪の宦官は、紙に何かを書き、女官たちに見せます。そこには、「そこのソバカス女 お前は居残りだ」書かれていました。宦官は、紙を見せた後、今日はこれで解散だから部屋に戻っていい、と全体に言います。他の女官たちが部屋に戻っていくなか、猫猫は「目をつけられるようなことをしたか?」と焦ります。そして、集められた女官たちの中で文字が読めるのは自分だけであることに気づきました。長髪の宦官は猫猫の肩に手を置き、「壬氏(ジンシ)だ」と名乗ると、猫猫についてくるように言いました。

壬氏は歩きながら、猫猫に「君は字が読めないことになっているはずだが・・・」と話しかけます。無知なふりをしていた方が立ち回りやすい、文のことはバレたくないと思っている猫猫は、何かの間違いではないか、と壬氏に言います。玉葉妃の部屋に文を置く際、猫猫は自分が置いたとバレないよう、細心の注意を払っていました。もし文を置くところを誰かが見ていたとしても、 “小柄なソバカス女” 程度の情報しかないだろうに、文字の読めない下女も調べるとは、と猫猫は壬氏の疑り深さに驚きます。とある部屋の前に着いた壬氏は、「かの者を連れて参りました」と部屋の中に声をかけます。警戒心MAXの猫猫。猫猫が部屋に入ると、穏やかに微笑む玉葉妃と、玉葉妃の腕の中ですやすやと眠る健康そうな公主が目に入りました。猫猫は表情を緩めます。玉葉妃は猫猫に頭を下げ、猫猫は赤子の恩人だと礼を述べました。人違いではないか、としらばっくれる猫猫に、壬氏は猫猫が書いた文を見せます。猫猫が着ている、下女の仕事着を裂いた布に「おしろいはどく、赤子にふれさすな」と書いてあるものでした。猫猫は観念して、自分が書いたものだと認めます。

猫猫は「簡単な話です」と前置きし、毒を含む高級おしろいを使わなければ良い、と玉葉妃に言いました。猫猫が育った花街でも、多くの妓女が高級おしろいを使っていたが、そのほとんどがおしろいに含まれる毒に蝕まれて命を落としていった、と猫猫は説明します。元は薬屋だった、と猫猫は白状し、自分は何をすれば良いのかと玉葉妃に尋ねます。玉葉妃は笑顔で、猫猫に自分の侍女になってもらうつもりだ、と答えました。

薬屋のひとりごと【第1話後編】感想「高級おしろいに奪われた命」

妃や宮たちの命を蝕んでいたものは、高級おしろいでした…。何とも意外性があり、驚いた方も多かったのではないかと思います。

数多くの侍女の中から、文を書いた人物は猫猫であると突き止めた壬氏の観察力や洞察力はさすがだったと思います。猫猫は字が読めない下女として登録されていたため、絶対バレないと思っていたようですが、壬氏の方が一枚上手だったようですね。猫猫を問い詰めていく壬氏と、何とか逃れようとしている猫猫が、コミカルでかわいらしく、面白かったです。

玉葉妃の子・公主がすやすやと眠る姿を見たときの猫猫のほっとしたような温かい表情が印象的でした。第1話中編では自分が書いた文は意味がなかったと諦めていた猫猫でしたが、彼女の推理が実を結び赤ん坊の命を守ることが出来て本当に良かったです。高級おしろいに命を奪われる妓女たちを思い出しているシーンでは、床に伏せる妓女を前に猫猫がうっすらと涙を浮かべているようにも見え、こうした辛い別れが今回の事件解決に繋がったのではないかと思います。高級なおしろいが毒を含んでいるとは、現代の私たちには想像もつきませんが、猫猫がいるのは後宮のある時代。成分検査など無い時代では、充分あり得る話なのかもしれません…。美しさと命を天秤にかけ、結局どちらも失った妓女たち、という表現がとても切ないものでした。

高級おしろいが身体に毒であると玉葉妃に伝えた猫猫は、まさかの玉葉妃の侍女に出世します。侍女となった猫猫には、いったいどんな仕事が待ち受けているのでしょうか?第2話も気になります!!

 

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