薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと【第8話】あらすじと感想「里樹妃の“食べられないもの”と毒」

薬屋のひとりごと【第8話】あらすじと感想「里樹妃の“食べられないもの”と毒」 薬屋のひとりごと
薬屋のひとりごと【第8話】あらすじと感想「里樹妃の“食べられないもの”と毒」

後宮で働く猫猫(マオマオ)が、薬師の知識で事件の謎を推理する中華系ミステリー「薬屋のひとりごと」
第7話では、園遊会の最中に四夫人の侍女達がいがみ合っている様子が描かれていました。また、食事の席で、猫猫はスープに毒が入っていることに気づきました。この記事では、「薬屋のひとりごと」第8話のあらすじと感想をお伝えします。

薬屋のひとりごと【第8話】あらすじ「里樹妃が食べられない理由」

園遊会で毒見をしていた猫猫は、スープをひと口飲むと「これ、毒です」と言いました。そのまま、猫猫は席を立ち食事の席を抜けます。玉葉妃の配膳に毒が盛られたことで、会場は大騒ぎになります。毒見役の猫猫が美味しそうに毒を食べていたのを見て、本当に毒入りなのか疑った大臣は、スープを飲んで全身に痺れがまわってしまいました。

猫猫が会場の外で口をゆすいでいると、壬氏がやって来ました。壬氏は猫猫を医務室へ連れて行こうとします。猫猫は、「毒は手ぬぐいに吐き出したから大丈夫です」と言い、毒を食べたいから残りのスープを貰えないかと壬氏に頼みました。壬氏は猫猫の毒好きに呆れます。壬氏に連行されながら猫猫は、今なら壬氏が年相応の青年に見えるな、などと考えます。

結局、執務室に向かった猫猫と壬氏は、里樹妃とその毒見役を呼び出します。猫猫が里樹妃の腕を確認すると、腕に赤い発疹がいくつかできていました。里樹妃は、魚介類のアレルギーだったようです。かくいう猫猫も、蕎麦アレルギーだそうで、毒は食べるのに蕎麦は食べられない猫猫に、皆驚いていました。猫猫は、里樹妃の体調が大丈夫か確認すると、腰かけるように言います。

猫猫は、玉葉妃の御膳に使われていた食材がいつもと違った、と話し始めます。「何かの手違いで、里樹妃と玉葉妃のお食事が入れ替わっていたのだと思います。」と猫猫は指摘しました。食べられないのが鯖(さば)とあわびであることを里樹妃に確認すると、となりにいた里樹妃の毒味役の顔が青ざめていきました。猫猫は、アレルギーが時に死に至ることを話し、知っていて与えたのなら毒を盛ったのと同じ事だ、と言いました。うつむいて青ざめた顔をしている毒味役に、猫猫は「妃が口にしないよう気をつけるように」と言い、「一つ間違えたら医官でも対処できないことをゆめゆめお忘れ無きよう」と怖い顔で脅しました。

里樹妃とその毒味役が出て行った後、壬氏は猫猫に、なぜわざわざ毒味役を同室させたのか、配膳の者が間違えたと思うのか、と尋ねます。猫猫は、一侍女にわかることではない、ととぼけました。壬氏はため息をつき、このくらいは答えてくれと前置きしてから、狙われたのは徳妃(里樹妃)なのか、と尋ねます。猫猫は、「他の皿に毒が入っていなければ、そういうことになるでしょうね」と答えました。

薬屋のひとりごと【第8話】感想「毒味役に警告する猫猫は怖い…!」

里樹妃の“食べられないもの”が、まさかアレルギーだったとは驚きでした。単に好き嫌いをしているのかと思いましたが、食べられない事情があったようです。アレルギーのある方が誤ってその食品を食べてしまうことは、現代でももちろん危険です。猫猫や里樹妃のいる時代は、アレルギーが理解されていない時代なので、周りからも理解されず本人もよく分かっていないまま食べてしまうと、本当に危ないだろうなと思いました。猫猫は、自分もアレルギーを持っていて危険性も分かっているので、毒味役に気をつけるように警告している姿はなかなかに怖かったです。この毒味役は、第7話で里樹妃が震えながら魚を食べるときにニヤリと笑っており、彼女が配膳を入れ替えたのではないかな、と察することができました。アレルギーの危険性を知った毒味役は青ざめており、ちょっとした嫌がらせ、いたずらとしてやったこのなのかなと思います。猫猫に警告されてことの重大さが分かったと思うので、今後は2度とこのようなことはしないでほしいと思いました。

そして、猫猫が食べた毒は、実は里樹妃を狙ったものだったと分かりました。毒を口に入れた猫猫は、毒を口にしたことを読者側も忘れそうなほど元気で、疑った大臣が毒を口にしてしまったのも少し分かると思いました。手ぬぐいに吐き出していたようですが、残りの毒入りスープをキラキラした目でほしがる猫猫の様子は面白かったです。本当に毒マニアで、毒のためなら危険も顧みないことが分かりました。心配している壬氏の様子が可愛らしかったです。
里樹妃を狙った毒は、誰が盛ったものだったのでしょうか。そして、なぜ里樹妃は狙われてしまったでしょうか。妃達の事情もあるため、謎は深そうです…。続きが気になります!

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