より良き世界のため、日々諜報任務にあたっていた凄腕スパイ・黄昏(たそがれ)に新たに与えられた司令は、家族を作ることだった!!スパイの父・黄昏、殺し屋の母・ヨル、エスパーの娘・アーニャの3人が、互いに正体を隠しながら共に生活する特殊家族コメディ「SPY✕FAMILY」。第23話は、アーニャが白い犬に「ボンド」という名前をつけるというストーリーでした。この記事では、「SPY×FAMILY」第24話のあらすじと感想を紹介します!
SPY×FAMILY【第24話】あらすじ「荒んだ目つきのヨルが向かったのは、同僚の家で…」
フォージャー家では、黄昏とアーニャがヨルの帰りを待っていました。最近帰りの遅いヨルは、暗く荒んだ表情で、手に大量の切り傷を作って帰って来ます。心配したアーニャが、ボンドに未来のヨルを見てもらうと、ヨルが泣いている姿が出てきました。
次の日、市役所での仕事を終えたヨルは、鋭い目つきでとある家の前にやってきます。ヨルがインターホンを押すと、中から出てきたのは、ヨルの同僚・カミラでした。実は3日前、ヨルは同僚たちに料理を教えてくれるよう頼んでいました。ヨルは自分の壊滅的な料理の腕を気にしていたのです。同じく役所で働くカミラの彼氏の推薦もあり、カミラに教えてもらうことになったのでした。
「今日も勉強させていただきます!」とヨルが張り切ったところへ、毒味役として呼ばれたヨルの弟のユーリがやってきました。ヨルはさっそく料理にとりかかりますが、ジャガイモの皮をむくだけで手もジャガイモもボロボロにしてしまったり、糸レベルの細さに肉を切ってしまったり、ほうれん草をまな板ごと切ってしまったり…。出来上がった料理は、何かよく分からないものがたくさん入った、おどろおどろしいものでした。味見したユーリは、凄い勢いで吐きながら「うまーい!」とたべ続けます。カミラとカミラの彼氏がひと口食べると、一瞬で倒れてしまいました。カミラは、「親が作ってくれたものでおいしかったものとか覚えてないの?」とヨルに聞きます。ヨルとユーリは、シチューのような料理が美味しかった、と話しました。
ヨルは、カミラの監督のもと、シチュー作りに挑戦します。美味しいけど何か違う、と味見をして首を傾げるユーリ。カミラはヨルとユーリの出身地を聞くと、シチューにサワークリームを足しました。一口食べたヨルとユーリは、これだ!という表情で顔を見合わせます。
その頃、黄昏とアーニャは家でヨルの帰りを待っていました。遅いな、と思っていたところへ、ヨルが帰ってきます。「今日の夕飯は私が作ります!」と胸を張るヨルに、ヨルの料理下手を知っている黄昏とアーニャは顔を青くします。出来上がったシチューを恐る恐る食べた黄昏とアーニャは、「おいしい!」と顔をあげました。嬉しそうに食べる黄昏とアーニャをみて、ヨルは嬉しさと安心の混ざった涙を流します。顔を上げたヨルは、フォージャー家の妻として、母として少し自信がついた、と明るい顔で言いました。
SPY×FAMILY【第24話】感想「ヨルのシチューは“お母さんの味”」
ヨルのつくったシチューを美味しそうに食べる黄昏とアーニャの姿に、心があたたまる第24話でした。
おどろおどろしい背景と、ヨルの荒んだような暗い表情に、第24話の最初は何事かと思いました。てっきり殺し屋としての仕事をしているのかと思いましたが、まさか同僚に料理を習っていたとは…!!アーニャや黄昏にも内緒にしていたようで、2人とも心配したり少し疑ったりしていましたが、事情が分かってよかったです。血のようなものが滴る紙袋を抱えて鋭い目つきでカミラの家のインターホンを押したシーンはなかなか怖かったですが、滴っていたものは潰れたトマトの汁、目つきは苦手な料理に挑戦する覚悟故のものだったようです。トマトを運ぶだけで潰してしまうのが、何ともヨルらしいですね。
そして、24話の最後で、ヨルのつくったシチューをパクパクと笑顔で食べる黄昏とアーニャの様子が印象的でした。ヨルが作ったシチューは、ヨルとユーリが幼い頃、お母さんがつくってくれていた料理でした。ヨルの母親はヨルが子どもの頃に亡くなっていますが、母から娘へ、そして娘からその子どもへ、「お母さんの味」が伝わっていく様子が素敵だと思いました。アーニャと黄昏が美味しそうに頬張る様子を見て涙を流すヨルの姿から、ヨルは2人のことを本当に大切に思っていることが伝わってきました。最後は、ヨルのオリジナルメニューを食べて、黄昏とアーニャはいつものごとく倒れてしまいました。ヨルの料理下手は変わらずで、壊滅的な料理を多々生み出していますが、一生懸命料理の腕を上げようとするヨルの気持ちが伝わってきて心があたたまりました。
第24話の最後は、家族で食卓を囲むフォージャー家の平和なひとときでした。第25話では何が起きるのか、楽しみですね!
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