より良き世界のため、日々諜報任務にあたっていた凄腕スパイ・黄昏(たそがれ)に新たに与えられた司令は、家族を作ることだった!!スパイの父・黄昏、殺し屋の母・ヨル、エスパーの娘・アーニャの3人が、互いに正体を隠しながら共に生活する特殊家族コメディ「SPY✕FAMILY」。第27話は、黄昏がアーニャのテスト結果を改ざんすべく学校へ潜入すると、東雲という変なスパイと出くわすというストーリーでした。この記事では、「SPY×FAMILY」第28話のあらすじと感想を紹介します!
SPY×FAMILY【第28話】あらすじ「会社が潰される大ピンチのクラスメイトに、皆は…」
先月某日、東国のグルーマン製薬の社長室では、何やら重大な契約が結ばれていました。グルーマン製薬の社長は、「息子には何と伝えたものかな 我がグルーマン製薬があとひと月足らずで消えて無くなることを…」と呟きます。その言葉を、社長室の扉の前にいた息子は聞いていました。
時は現在にかわり、アーニャやダミアンたちは学校の掃除をしていました。アーニャは憎しみを抱きダミアンを見ている生徒がいることに気づきます。同じクラスのジョージという男子で、第27話で黄昏が相手をした東雲というスパイは彼に雇われていたのでした。ジョージは、自分で転びダミアンに殴られたと先生に言い、ダミアンを陥れようとします。アーニャは「じなんはそんなことしない」と証言し、先生の疑いからダミアンを庇いました。
先生が立ち去ったあと、ジョージは父が社長をしているグルーマン製薬が、デズモンドグループに潰されることを話します。ジョージは、ダミアンを退学にして、デズモンドグループを混乱させ倒産を阻止したかったようですが、「倒産を阻止できなかった以上、明日から路頭に迷い学校も退学だ」と話します。どんより沈むジョージに少し同情したダミアンは、ジュースを奢ってやります。ジョージは、今この束の間を楽しみたい、と皆の同情を誘ってワガママを叶えようとします。「一文無しになって西国へ売られて奴隷のような日々が待ってるんだ」と涙ぐむジョージに「にしはあんしんのくに」と声をかけたアーニャ。皆の優しさに涙しながら、ジョージは最後のワガママ、と言い「年度末の合唱コンクールが楽しみだったんだ」と言います。ベッキーが歌い出し、つられて皆も歌い出し、一体感が生まれます。歌い終わると、皆はそれぞれジョージにプレゼントを渡し、ジョージも「ボクがんばるよ!」と感謝を言いながら受け取り、イーデンを去って行きました。
その夜、アーニャが家に帰ってその話をすると、黄昏は「グルーマン製薬は買収されるだけで倒産はしないぞ」と言います。ジョージも父親からちょうど同じ話を聞いていました。ジョージの父親は、社名と社長の肩書きが消えることを息子にどう伝えるか考えていただけだったのです。当然、学校にも今まで通うとのことでした。次の日、皆に白い目で見られながら、“羞恥の極み”といった状態でジョージは登校したのでした。
SPY×FAMILY【第28話】感想「ジョージを送り出すクラスメイト達の一体感」
最後はまさかの結末でしたね!皆に盛大に送り出してもらったがゆえ、次の日学校に行くときのジョージの恥ずかしさは半端なかったと思います。共感性羞恥でこちらも恥ずかしくなってしまいそうでしたが、ジョージやジョージの家族が路頭に迷わずに済んだことはよかったです。デズモンドグループに潰される、とジョージは嘆いていましたが、本当は、経営難だったグルーマン製薬をデズモンドグループは好条件で迎え入れてくれたのでした。黄昏のターゲットであるデズモンドグループは自社の利益を第一とする悪い企業なのかと思いましたが、従業員や買収する企業の事情も考えてくれる、利他的な面もあるようです。ジョージはデズモンドグループへの恨みから、東雲というスパイを雇ったり、ダミアンを陥れようとしたりしていました。しかし、デズモンドグループへの恨みも勘違いから生じたことで、恨む理由はないことが分かりました。今後しばらくは、ダミアンも答案を不当に書き換えられるようなこともなく、平和に学校生活を過ごせるのではないでしょうか。
ジョージを送り出すため、最後にクラスがひとつになったシーンはとても温かく、感動的でした。ジョージは、それまでは自分への同情を逆手にとってワガママ放題でしたが、最後に皆が一体となったことで、皆への感謝と、頑張ろうという決意で心がいっぱいになっていました。そんな感動的な別れ方をしたからこそ、次の日は余計に恥ずかしかったのでしょうが…。クラスメイトを思って歌声をひとつにするアーニャたちの姿をみて、青春だなという感じがしました。
無事にことなきを得たグルーマン製薬。アーニャたちの学校生活はまだまだ続きます。第29話も楽しみですね!
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