より良き世界のため、日々諜報任務にあたっていた凄腕スパイ・黄昏(たそがれ)に新たに与えられた司令は、家族を作ることだった!!スパイの父・黄昏、殺し屋の母・ヨル、エスパーの娘・アーニャの3人が、互いに正体を隠しながら共に生活する特殊家族コメディ「SPY✕FAMILY」。第28話は、アーニャのクラスメイト・ジョージが、デズモンドグループに会社を潰されて学校を辞めるかも、というストーリーでした。結局、ジョージの家の会社は買収されただけで、ジョージは普通に学校に通い続けることになります。この記事では、「SPY×FAMILY」第29話のあらすじと感想を紹介します!
SPY×FAMILY【第29話】あらすじ「ロイドの職場である病院を訪れたアーニャは、隠し通路を発見し…!?」
社会科学習の授業で、ヘンダーソン先生は生徒たちに「興味のある職業について調べること」という宿題を出しました。アーニャは、表向きは精神科医として働いている黄昏の仕事を調べることにします。
後日、アーニャは黄昏がロイドとして働いている病院にやって来ました。アーニャは、黄昏の心の声を読み、スパイとして心がけていることなどもメモします。黄昏は白衣に着替え、アーニャの質問に答えます。「なぜこのおしごとをえらびましたか?」という質問に黄昏は、心の風邪をひく人が沢山いるから助けたいと思ったと説明します。次にアーニャは、職場の雰囲気について聞きます。黄昏の同僚たちに甘やかしてもらったアーニャは、「しょくばでのちちはどんなやつですか?」と聞きます。同僚たちは皆黄昏の人柄を褒め、黄昏も「人付き合いは大切にしている」とアーニャに言います。黄昏はスパイとして顔を広げ、情報やコネを得やすくするよう人当たりよくしており、そんな心の内を読んだアーニャは、その点もメモに書き込みます。
黄昏の診療室に移動したアーニャは、黄昏の心を読み、診療室の棚の奥に隠し通路があることを知ります。黄昏は院内に潜入しているWISE工作員の呼び出しを受け、アーニャに箱庭に人形やものを配置する診療道具で遊んでいるようにいうと、部屋を出ていってしまいました。アーニャは、隠し通路への入り口を見つけ、隠し通路を通って探検に出かけます。会議室の上にきたアーニャは会議に耳を傾けます。3人の医者が、患者が幽霊を見たと言っていることについて、ただの幻想か虚言症だと話していました。うっかりパイプに足が挟まったアーニャは「ふぎぎ」と声を上げて足を抜こうとし、それを聞いた医者たちは本当に幽霊がいるのかと驚きます。アーニャが診療室に戻ると黄昏がもう少しで戻ってくるところでした。焦ったアーニャは、急いで人形の入った箱をひっくり返し箱庭をつくります。黄昏は箱庭からアーニャの深層心理を読みとこうとしますが、箱庭の中は混沌としています。黄昏はアーニャがひどくストレスを抱えているのではないかと思い込み、早急なケアが必要だと焦りました。
後日学校でレポートの発表がありました。アーニャは父親の仕事を紹介します。裏ルートを使ったり、コネを作ったりするのに必死ですとレポートに書いたことで、黄昏は誤解を受け、学校に呼び出され弁明する羽目になったのでした。
SPY×FAMILY 【第29話】感想「スパイと精神科医、両方の顔をもつ黄昏のギャップが面白い」
アーニャがロイド・フォージャーの職場を見学するという、楽しい雰囲気の第29話でした。黄昏がふだんロイドとしてどのように働いているかも分かる、面白い話だったのではないでしょうか。
黄昏はスパイと精神科医を兼業しており、精神科医としてアーニャのインタビューに答える表向きの回答と、心の中で考えているスパイとしての思惑のギャップが面白かったです。「戦争で大変だった人たちを助けたいと思った」ことも精神科医になった理由だと話していましたが、実際には表舞台から引退したデズモンドに医者としてアプローチできる可能性があることが、ロイドの職業を精神科医に設定した理由でした。人当たりの良い人柄もスパイであると勘繰られないためであり、フレンドリーな人柄の裏に隠してある冷静な思考に、さすが一流のスパイだと感じさせられました。アーニャは、そんな黄昏の心の内も読んでおり、細かくメモしようとしている姿がかわいらしかったです。
そんなアーニャですが、驚くほどカオスな箱庭をつくりあげ、黄昏を焦らせていました。アーニャが行ったのは、箱庭療法といわれる心理療法のひとつで、砂の入った箱の中に人や動物などのミニチュアを自由に置き、何かを表現することを通して深層心理などをはかるものでした。アーニャは黄昏が戻ってきたことに焦って、ミニチュアが入った箱を箱庭の上でひっくり返したので、ミニチュアの人や植物が逆さまに砂にささっているカオスな箱庭が出来上がってしまいました。黄昏が(アーニャがこんなにストレスを抱えていたなんて…気づけなかったなんてスパイとして失格だ)と焦っている横で、そんな黄昏の誤解を読みとり、適当にやったとも言えず恥ずかしくなっているアーニャの様子がおもしろく、楽しいシーンでした。
第29話では、ロイド・フォージャーを演じている黄昏の、普段の生活を垣間見ることができました。第30話では、黄昏のスパイとしての同僚が登場します。お楽しみに!
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