より良き世界のため、日々諜報任務にあたっていた凄腕スパイ・黄昏(たそがれ)に新たに与えられた司令は、家族を作ることだった!!スパイの父・黄昏、殺し屋の母・ヨル、エスパーの娘・アーニャの3人が、互いに正体を隠しながら共に生活する特殊家族コメディ「SPY✕FAMILY」。第29話は、アーニャが学校の宿題のため、ロイドの働く病院を調査するというストーリーでした。この記事では、「SPY×FAMILY」第30話のあらすじと感想を紹介します!
SPY×FAMILY【第30話】あらすじ「黄昏のスパイとしての同僚が家にやって来て…」
WISEの隠れ家では、ハンドラーとある女が作戦会議をしていました。女はスパイで、ロイドの勤める病院にも潜入していました。女の暗号名は夜帷(とばり)。冷血で任務に執着する彼女には、ある野望がありました。
夜帷は黄昏のいないタイミングを見計らい、フォージャー家に来ていました。職場見学をした際のアーニャの忘れ物を届けに来た、といい家に上がった夜帷は、ヨルを観察します。夜帷の野望は、フォージャー家の妻の座を乗っ取ることでした。ヨルを追いこもうと夜帷がヨルと話しているところへ、黄昏とアーニャが帰宅します。黄昏は、口の形と発音を分けて話し、なぜ夜帷が突然フォージャー家に来たのか尋ねます。同じ方法で、作戦の現場を確認しておきたかったと答える夜帷。アーニャは夜帷もスパイであることに気づきます。他の人には分からないように口論する黄昏と夜帷を見て、アーニャが仏頂面の夜帷の心を読むと、夜帷は黄昏のことが大好きであることが分かりました。夜帷の真の野望は、「黄昏のお嫁さんになること」だったのです。
ヨルは、黄昏と夜帷にコーヒーを、アーニャにココアを淹れます。夜帷の心に気を取られていたアーニャは、ココアを溢してしまいました。(私が母親になったらアーニャに知識と体術を徹底的に叩き込み、星製造マシンに改造してみせる)と夜帷が考えていることを読み取ったアーニャ。(このはは だんこきょひ!)と思い、ヨルに甘え出します。「なかよしのちちとははがいて ボンドもいて アーニャほーじゃーけのむすめでよかったぁ〜」というアーニャを見て、ヨルは「ロイドさん私頑張ります!」と意気込みます。黄昏はやわらかく微笑し、「ヨルは充分頑張ってるよ」と答えました。色んな変装をした黄昏をみてきた夜帷は、偽物の笑顔に滲む、黄昏の微細な本音を読みとり、拳を固く握ります。
夜帷は雨の中フォージャー家を後にし、黄昏は傘をもって夜帷を追いました。夜帷に追いついた黄昏は、振り返った夜帷が唇を噛んで口を固く結んでいるのを見て少し驚きます。夜帷は、次の任務は黄昏と夜帷で組んでのぞむことになった、と伝え(次の任務で黄昏の妻に相応しいのは私だと証明する)と決意し帰っていきました。
SPY×FAMILY【第30話】感想「ポーカーフェイスの裏に隠された溢れんばかりの恋心」
ポーカーフェイスを崩さず冷静沈着で冷血そうな夜帷が、実は黄昏にゾッコンで心の中は黄昏への恋心で溢れているという、ギャップが面白い第30話でした。アーニャが、真顔で黄昏と相対する夜帷の心を読むと、(すぅきぃーーーーーー♡♡♡)となっており、表情と内面の落差が凄まじいと感じました。フォージャー家の妻の座をほしがっていたのも、手柄のためでなく、単に黄昏と結婚したかったからという理由なようです。黄昏自身は、(こいつは何を考えている…?)と警戒しており、夜帷の恋心は1ミリも伝わっていないところも、読んでいて面白いと感じました。感情など微塵もなさそうな表情で、黄昏との新婚生活やハネムーン旅行を妄想している夜帷の恋する乙女心が、可愛らしくもありました。
妻の座を乗っ取る気マンマンだった夜帷ですが、やわらかく笑う黄昏の表情をみて、突然フォージャー家を後にしてしまいます。ヨルに対し、「ヨルは充分がんばってるよ だからアーニャもこうして懐いてる それ以上に助けてもらえることなんてないよ」と話した黄昏。この黄昏のセリフと笑顔は、もちろん“ロイド・フォージャー”としてのもので、演技であり作り物です。しかし、黄昏にスパイとして教育され、色々な人物に変装する黄昏を間近でみてきた夜帷には、よくできた作り物の笑顔に滲む微細な感情が分かってしまうようでした。黄昏がヨルを信頼している、大切にしているという、本人ですら気づいていないかもしれない微細な本音に、夜帷は気づいてしまい、失恋したかのように切なくなったのでしょう。スパイという裏の住人だからこそ、夜帷は冷戦が終わるまで恋心は隠し通すと固く決めています。職業上、心の内を簡単に表せないのは仕方の無いことなのかもしれませんが、少し切なく思いました。
ハンドラーからの指令により、黄昏と夜帷はタッグを組んでミッションに挑むことになりました。2人でのぞむミッションは、どのようなものなのでしょうか…?第31話が気になります!
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