静岡県牧之原市の幼稚園でバスに置き去りにされた園児が死亡した事件。亡くなった河本千奈ちゃんの父親が、川崎幼稚園の保護者説明会に参加したのは、増田園長と約束した”廃園の約束”を守られるのか疑問に思い、参加したのではないかという声が上がっています。
河本千奈ちゃん父親の抱いた園長への不信感
河本千奈ちゃんの父親は、死亡事件のあった翌日9月6日(火)、悲しみの中、増田園長から直接謝罪を受けたとされています。しかし、その翌日9月7日(水)に行われた保護者説明会にも父親は参加していました。
なぜ、父親は保護者説明会に参加したのでしょうか。
河本千奈ちゃんの父親は、増田園長から直接謝罪を受けた際に「廃園にしてください」と言い、念書を書かせていました。
「実は保護者説明会に先立つ6日、増田園長ら川崎幼稚園の関係者がご遺族のお宅へ謝罪に訪れていたそうなんです。千奈ちゃんを死なせてしまった責任をとるよう強く求めたご遺族に対して、園長先生たちは川崎幼稚園を『廃園にする』と一筆書いたそうです。」(保護者説明会に参加した保護者)文春オンラインより引用
その『川崎幼稚園を廃園にする』と書かせたが、本当に廃園にするのか疑問を抱いたのかもしれません。
疑問を抱いたというのも、園長が謝罪に訪問した際の対応の悪さに不信感を抱いた可能性があります。
ムカつき過ぎてみてられない
こんなの遺族の方に見せられない
「つかれちゃった(笑)」って
信じられない。
言葉の端々に笑いを含めて言うことにイライラして話してる内容なんか入ってこない。
あの現場にいた人たち良く聞いてられたな。
記者の人達よく普通に聞いてられたよね
誰か注意出来なかったんだろうか
命を預かってることを、もっと自覚してほしい。
河本千奈ちゃん父親の不安は的中
河本千奈ちゃん父親の不安は的中してしまいます。
9月7日(水)に行われた川崎幼稚園の保護者説明会で幼稚園側は、事件の経緯を説明し謝罪した後、園の今後について、”廃園”を約束したはずの幼稚園側が”園を継続する”ような内容を話し始めたのです。
「保護者説明会で、今後の幼稚園の経営については『改善して頑張ります』とお話しになった。一夜明けて言を翻した幼稚園側に、ご遺族の“不満”が爆発したのも当然の流れではなかったかと思います」
保護者への説明会の後、15時から行われた記者会見でも「廃園」の念書の存在が明らかになっている。遺族への対応状況を聞かれた増田園長は「『廃園と書け』と言われたので書きました」とこともなげに答えている。幼稚園に遺族側との前日のやりとりについて問い合わせたところ、担当の弁護士は「遺族側とのやり取りについては回答は差し控えさせていただきます」と応じた。文春オンラインより引用
そこで、河本千奈ちゃん父親は怒りが爆発してしまいます。
河本千奈ちゃん父親の叫び「皆さん騙されないで」
増田園長が前日に交わした約束を破ったことで、河本千奈ちゃん父は感情を露わにして訴えています。
「園長、副園長も出席のもと、“今後の幼稚園の運営方針”について説明が及んだ時、千奈ちゃんのご遺族が激高して『この人たちはウソをついています! 皆さん騙されないでください。この人たちは昨日ウチで幼稚園を辞めると言ったんです!』と叫んだのです」(説明会に参加した保護者)文春オンラインより引用
河本千奈ちゃん父親が叫んで、話し始めてから、前列に座っていた保護者から「キャー!キャー!」という奇声を上げた女性がパニックに陥り、続くように後方にいた保護者や保育士らもパニックになってしまいました。結果として説明会の継続が困難になっています。
増田園長への不信は他にも
記者会見で、増田園長がバスを運転するのは「近年では数えるほど」だったと話していました。しかし、保護者の証言では、「園長が運転する様子を目撃することは少なくなかった」といいます。
「たまに園に挨拶に行くと、増田園長の息子さんはいつもいらっしゃいますが、『園長は送迎で不在です』と言われることも頻繁にありましたよ。」(説明会に参加した保護者)(文春オンラインより引用)
また、記者会見で川崎幼稚園の存続について問われても「県と市の特別監査の結果を踏まえて判断する」と答えていましたが、保護者への説明とは異なる内容だったといいます。
河本千奈ちゃん父親の希望する”廃園”は叶うのか
河本千奈ちゃんの父親が増田園長に迫ったという”廃園”の希望は叶うのでしょうか。
9月9日(金)に開かれた牧之原市議会の全員協議会では、「川崎幼稚園」を運営する学校法人「榛原学園」が、「川崎幼稚園」を除く3つの業務から退く意向を示したことが報告されています。
退く意向を示したのは、以下の3つで「川崎幼稚園」は入っていません。
- 「細江保育園」(指定管理者)
- 「静波保育園」(市が建物と土地を貸し出し、榛原学園が運営)
- 「子育て支援センターみらいえ」(市から委託)
「廃園は当然」という意見がツイッターなどのSNSではあふれていますが、そこに通わせている保護者や近隣の人々の意見は違うようです。
子どものお友達関係を心配したり、牧之原市でも田舎の方だから通わせる園がなくなっては困るという意見です。
「友達関係も考えると、このまま卒園させたい。今後、朝の点呼など最後までしっかり確認してほしい」と祈るように語った。(説明会に参加した保護者)(静岡放送より引用)
園そのものは残し、経営陣を一掃して全く別の人に交代するのが一番混乱を招かずに済むのでは。
同時に、今回の事件は運転していた園長の杜撰な行動に加え、職員達も出欠確認をする責任感が薄かったので、職員の意識改革も必要だと思う。
ドライブレコーダー記録を探す警察
千奈ちゃん死亡事件から1週間。千奈ちゃんが置き去りにされたバスの駐車場前や川崎幼稚園の周辺で、静岡県警は検問を始めました。
当時の状況を調べるためドライブレコーダーの確認や聞き込みを行っています。
なぜ、1週間後の今?という声が上がっていましたが、警察は置き去りは故意でないか?の可能性を確認する為とみられます。
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